弁理士って何する人?
弁理士って、何をする人で、どんな職業かわかりますか?
まあ、このホームページにアクセスしている方はある程度は知っていらっしゃるとは思いますが、メージャーな士業とは言えません…
士業で メージャーなのは、やはり弁護士ですよね。
弁護士は、人々の権利や利益を守る法律の専門家ですが、弁理士は、知的財産に特化した専門家なんです。
弁理士は、最終的には、経済及び産業の発展に資することを使命としています。
弁理士っていっぱいいるの?
弁理士は、全国で1万1千人ぐらいしかいません。
弁護士が全国に約4万人もいるのですが、それを考えるととても少ないですよね。
ちなみに男女比は、男性が8割ちょっとで、女性が2割を切るという感じで、男性の割合が多い職業です。
弁理士の勤め先
弁理士は、大きく分けて、事務所(特許事務所・法律事務所)か、企業かのどちらかに所属しています。
事務所所属が約74%で、企業所属が約24%となっています。
地域別に見ますと、関東地方の事務所や企業に、弁理士の約6割強が所属しています。
さらにいうと、弁理士の約5割強が東京の事務所や企業に所属しています。これは、東京に大企業の本社が集中している関係で、このような傾向になっていると思われます。
また、大阪を含む近畿地方にも大企業の本社が多いことから、弁理士の約2割が近畿地方の事務所や企業等に所属しています。
このように、弁理士の約8割が関東地方と近畿地方の事務所や企業等に所属していることになり、大都市圏に集中していることが解ります。
理系出身が多い
弁理士は、発明を保護する特許を扱うことが多いため、約8割が理系分野を専門としています。
文系出身の弁理士は何するの?と思う方もいるかもしれませんが、意匠(デザイン)や、商標(ブランド)を専門とする方もいますし、弁理士の世界に入ってから勉強して、理系分野を専門とする方もいます。
弁理士になるには?
弁理士になるには、毎年行われる弁理士試験に合格しなければなりません。
弁理士試験は、一次試験から三次試験まであり、
- 一次試験 短答式試験(マークシート)
- 二次試験 論文式試験
- 三次試験 口述試験
となっています。
合格率は、年によって異なりますが、大体、高い時で9%ぐらいで、割と狭き門となっています。
認知度
弁理士は人数も少なく、企業を相手にすることが多いので、一般の方々の認知度はとても低いです(涙)。
便利屋さん?なんて思っちゃう人もいます(笑)。
この低い認知度を上げるために、日本弁理士会や日本弁理士会の各地域会は、広報活動に力を入れています。
明治32年7月1日、弁理士法の前身である「特許代理業者登録規則」が施行されました関係で、 日本弁理士会では、その施行日である7月1日を「弁理士の日」に制定しています。
この弁理士の日である 7月1日 の前後の休日に、ほぼ毎年、弁理士の日記念イベントを開催しております。
関東では、各県の持ち回りでイベントを企画していますので、お近くの方は是非ご参加ください!
ちなみに、2022年は、埼玉で開催予定ですので、埼玉の方は是非ご参加ください!
※本コラムで記載の統計は、 2021年8月31日現在の統計結果を使用しております。